2023年12月4日(月)記者発表会を東京ミッドタウン日比谷BASEQで開催し同時にオンラインでも配信を行った。

開会にあたって

当日は株式会社ぐるなび総研 代表取締役社長 滝久雄より主催社代表挨拶、 農林水産副大臣 鈴木憲和氏より来賓の挨拶があった。

農林水産副大臣 鈴木憲和様 ご挨拶

農林水産副大臣 鈴木憲和様 ご挨拶

本日12月4日は和食がユネスコの世界無形文化遺産に登録をされた日でもあり、今年で10周年になります。この同じ日に「今年の一皿」が発表されるということ、私自身色々なご縁を感じ大変嬉しく思っております。 日本の人口減少は進んでいますが、訪日外国人の数は増加しており、彼らの一番の楽しみはハイクオリティな日本食を味わえることだと思います。 日本の食が国内で繁栄をするのみならず、最終的には海外の皆さんに受け入れられることで日本がさらに世界の中で輝くことができ、それが日本の農村の発展にも繋がると信じております。

選定の流れに関する説明

株式会社ぐるなび総研 事務局 市川萌乃による選定の流れに関する説明

株式会社ぐるなび総研 事務局 市川萌乃による選定の流れに関する説明

「今年の一皿」は飲食店情報サイト「楽天ぐるなび」にアクセスしたユーザーの検索・行動履歴などぐるなびのビッグデータから抽出したワードをもとに、ぐるなび会員を対象としたユーザーアンケート、メディア関係者の審査を経て、次の条件が満たされていることを確認した上で、「今年の一皿」実行委員会が承認、決定します。条件とは①その年に流行または話題となったこと②その年の社会の動きと関係が深く、世相を反映していること③食文化の記録として後世に受け継ぐ価値があること。以上3つとなります。 では、2023年はどのような年だったのでしょうか。 ・新型コロナの5類移行により人流が回復、さらにインバウンドの飲食費がコロナ禍前を上回り外食産業復活の年となった ・夏の全国平均気温が統計開始以降で最も高く記録的な猛暑となり、農林水産物の生産に影響を及ぼしたほか、食品の年間累計値上げ品目数が過去最多となった ・地政学的リスクの影響により食料の供給に大きな変動があった

登壇者コメント

2023年「今年の一皿」に選ばれた「ご馳走おにぎり」を代表して、一般社団法人おにぎり協会 代表理事 中村祐介氏が登壇

2023年「今年の一皿」に選ばれた「ご馳走おにぎり」を代表して、一般社団法人おにぎり協会 代表理事 中村祐介氏が登壇
10回目の記念すべき回で、日本のソウルフードであるご馳走おにぎりを選んで頂き大変うれしく思っております。ご馳走おにぎりの普及に携わっていただいた方々を代表して受け取らせていただきます。

トークセッション

トークセッションには3名が登壇し、それぞれの観点からご馳走おにぎりに関するエピソード、知見や思いを披露した。

可能性を秘めたおにぎり

可能性を秘めたおにぎり
一般社団法人おにぎり協会 代表理事の中村祐介氏(以下、中村氏)は「今年の一皿」にご馳走おにぎりが選ばれたことについて感想を尋ねられ、嬉しいの一言に尽きる、昔から日本人に愛されてきた"おにぎり"に新しい文化が加わり、ご馳走おにぎりが登場したことは「今年の一皿」が10周年を迎えるタイミングで選ばれたことと共に、日本人に愛されてきた食べ物の象徴的な出来事だと思うと述べた。 さらに海外での需要について、おにぎりは海外で流行っている日本食の中で唯一持ち歩きができる点やおにぎりの具材で各国の様々な味わいを表現できる点から世界中で広く受け入れられる可能性を秘めていると話した。

おにぎりの進化

おにぎ�りの進化
生活史研究科の阿古真理氏(以下、阿古氏)はご馳走おにぎりが普及した背景として、2015年に選ばれたおにぎらずは家庭料理として手軽さや具材が自由化されるという特徴があったが、そこから8年経ち外食でも楽しめるものとしてご馳走おにぎりが出てきたのではないかと述べた。 また様々な宗教や文化のタブーを超えやすい食べ物であり、海外で展開されたものが日本にフィードバックされることで日本人の発想が柔軟になり、おにぎりがさらに進化するのではないかと期待を語った。

コラボメニューの考案

コラボメニューの考案
2023年「今年の一皿」コラボメニュー考案者の萩原早也佳氏(以下、萩原氏)はご馳走おにぎりの考案にあたり意識したポイントとして、ご馳走おにぎりなので見た目からワクワクするようにこだわり、グリーン、ホワイト、レッドといったイタリアカラーの色見を加え、具材にもイタリアンバーグを使用しイタリアンとの融合を表現したと述べた。

今後のご馳走おにぎりの展望

今後のご馳走おにぎりの展望
3名にはセッションの締めくくりとして、今後のご馳走おにぎりについての展望やコラボメニューフェアへの意気込みを語っていただいた。
中村氏: 海外に向けても日本の文化や昔ながらのおにぎりだけではなく新しいご馳走おにぎりの世界を発信していきたい。
阿古氏: 伝統は革新をし刷新していくことで受け継がれていくので、おにぎりはご馳走おにぎりの登場で寿命を伸ばした。
萩原氏: 2014年から2023年までの「今年の一皿」の歴史を振り返っていただきながら、はしごしながら楽しんでいただきたい。

「今年の一皿®」を食べよう!

今年の一皿を食べられるお店をご紹介

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