2022年12月6日(火)記者発表会を東京ミッドタウン日比谷BASEQで開催し同時にオンラインでも配信を行った。

開会にあたって

当日は株式会社ぐるなび総研 代表取締役社長 滝久雄より主催社代表挨拶、 農林水産省 大臣官房総括審議官(新事業・食品産業)高橋孝雄氏より来賓の挨拶があった。

農林水産省 大臣官房総括審議官(新事業・食品産業)高橋孝雄様 ご挨拶

農林水産省 大臣官房総括審議官(新事業・食品産業)高橋孝雄様 ご挨拶

2021年は、アルコールテイスト飲料が「今年の一皿」に選ばれ、まさに世相を反映した一皿であったと思います。 少しずつ明るい兆しが差し込む中ではありますが、巣籠もり需要を経て消費の中身は確実に変わってきています。 食品産業にとっては難しい舵取りが続く中で、今年もどのような「今年の一皿」が受賞されるのか農林水産省としても大変注目しております。 本イベントを通して関係者の皆様の励みとなり、更なる国民の豊かな食生活の実現に繋がることを期待しています。

選定の流れに関する説明

株式会社ぐるなび総研 事務局 市川萌乃による選定の流れに関する説明

株式会社ぐるなび総研 事務局 市川萌乃による選定の流れに関する説明

「今年の一皿」は飲食店情報サイト「ぐるなび」にアクセスしたユーザーの検索・行動履歴などぐるなびのビッグデータから抽出したワードをもとに、ぐるなび会員を対象としたユーザーアンケート、メディア関係者の審査を経て、次の条件が満たされていることを確認した上で、「今年の一皿」実行委員会が承認、決定します。条件とは①その年に流行または話題となったこと②その年の社会の動きと関係が深く、世相を反映していること③食文化の記録として後世に受け継ぐ価値があること。以上3つとなります。 では、2022年はどのような年だったのでしょうか。 ・世界情勢が目まぐるしく変化し、日本でも食料やエネルギー等が物価高騰の影響を受けた ・国内では行動制限が緩和され日常生活を取り戻しつつあり、約3年ぶりに大型イベント等が開催されたほか、人々が飲食店を利用する機会も増加した ・10月からは入国規制が緩和され外国人観光客の受け入れを再開したことに加え、歴史的な円安がインバウンド需要をさらに後押しすることも期待される

登壇者コメント

2022年「今年の一皿」に選ばれた「冷凍グルメ」を代表して、一般社団法人日本冷凍食品協会 広報部長 消費生活コンサルタント 三浦佳子さんが登壇

2022年「今年の一皿」に選ばれた「冷凍グルメ」を代表して、一般社団法人日本冷凍食品協会 広報部長 消費生活コンサルタント 三浦佳子さんが登壇
今年はたくさんの方々に冷凍食品を作っていただき、保管・輸送・販売などさまざまな方々に携わっていただいて、美味しい冷凍食品が皆様のもとに届きました。携わっていただいた皆様、おめでとうございます。

トークセッション

トークセッションには2名が登壇し、それぞれの観点から冷凍グルメに関するエピソード、知見や思いを披露した。

冷凍食品の歴史と進化

冷凍食品の歴史と進化
一般社団法人 日本冷凍食品協会、消費生活コンサルタントの三浦佳子氏(以下、三浦氏)は冷凍食品の歴史について尋ねられ、日本の冷凍食品は102年前にお魚を凍らせたことからスタートし、その後、1964年東京五輪から1970年大阪万博のあたりで外食産業が発展し家庭では家電製品が普及。消費者のニーズに合わせてどんどん開発されたのが、今の冷凍食品に繋がっていると語った。またコロナ禍において、日本の冷凍グルメが本格化したと実感していた。 さらに2022年に冷凍グルメが本格化した背景として冷凍技術が進んだことが1つあるが、どこにいてもおいしいものを食べたいというニーズがあり、コールドチェーンによっていつでもどこでもどなたでも、食べたいものが食べたいときに食べられるようになったと話した。

自身のお店での冷凍グルメの販売

自身のお店での冷凍グルメの販売
若手料理人を対象とした日本最大級の料理人コンペティション「RED U-35 2022」の審査員を務めた「Restaurant Sola」オーナーシェフ 吉武広樹氏(以下、吉武氏)は冷凍グルメを販売し始めた背景について、料理人にとって冷凍食品はネガティブなイメージだったが、2020年以降にコロナ禍で営業ができないときにお店にある食材を活用するために冷凍機材を調べてみたことがきっかけと振り返る。 冷凍食品を開発・製造・販売する上でお店と何ら変わらない味を提供できるように日々試行錯誤を繰り返し、みなさんの先入観を変えられるような冷凍商品づくりを意識してる。また旬を閉じ込めることが冷凍の技術だと思うので、それを日本全国に届けていきたいと語った。

今後の冷凍グルメへの展望

今後の冷凍グルメへの展望
2名にはセッションの締めくくりとして、今後の冷凍グルメについて展望を語っていただいた。
三浦氏: 全国の皆さんや世界の人々に冷凍グルメをお届けできるので、料理人の方々に今後も冷凍技術を用いていただき、一人でも多くの方々に美味しい食品を届けてほしい。
吉武氏: 地方で獲れた食材を僕ら料理人が調理をし、冷凍グルメとして、国内のみならず世界中の人々に美味しさを届けていきたい。

「今年の一皿®」を食べよう!

今年の一皿を食べられるお店をご紹介

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