2020年12月8日(火)記者発表会を赤坂ベクトルスタジオで開催し、その様子をオンラインで配信を行った。

  • 株式会社ぐるなび総研 代表取締役社長 滝 久雄による主催社代表挨拶

  • テイクアウトの魅力について語る、彦摩呂氏。

  • 3名のゲストによるトークセッション。
    (写真左から)株式会社枻出版社 笹木靖司氏、伊藤忠商事株式会社 通自順也氏、
    株式会社ぐるなび 松尾大氏。

  • 2020年「今年の一皿」に選ばれた、テイクアウトグルメ。

開会にあたって

当日は株式会社ぐるなび総研 代表取締役社長 滝久雄より主催社代表挨拶、農林水産省 大臣官房 審議官 道野英司氏より来賓の挨拶があった。

農林水産省 大臣官房 審議官 道野英司様 ご挨拶

7回目となる今年の一皿の開催に心よりお慶び申し上げます。
「今年の一皿」は優れた日本の食文化を人々の共通の遺産として記憶に残し、継承するために、毎年その世相を反映し象徴する食が選ばれる、注目度が非常に高いイベントであります。今年のノミネートワードを拝見しますと、消費者ニーズに応え、また食文化や食生活を豊かにする様々なビジネスや商品開発に取り組まれていることを心強く感じます。どのノミネートワードが選ばれても多くの方が納得されるのではないかと思います。この後の審査結果の発表を楽しみに待ちたいと思います。

登壇者コメント

2020年「今年の一皿」に選ばれた「テイクアウトグルメ」を代表して、タレント・グルメリポーターの彦摩呂さんが登壇

飲食店の皆さまは本当に大変な一年のなか、想いを込めてテイクアウトグルメを考えられました。それが「今年の一皿」に選ばれたこと、本当におめでとうございます。テイクアウトグルメは笑顔と幸せの宝石箱や~。

食卓に豊かさをもたらした全国の飲食店に代わって、滝会長より記念品を受け取る彦摩呂さん

30年ほどグルメリポーターをさせていただいていますが、47都道府県津々浦々、2万店近い飲食店へ足を運ばせていただきました。今思うのは、飲食店は日本の経済の母だということです。どんなに逆境に立たされてもどんなに苦しくても、喜んでもらおう、笑顔になってもらおうという心がある、お母さんなのだと思うのです。そしてテイクアウトグルメはお店と家をつなぐ大きな食の架け橋になっていると思います。これから世界中が元気になれたときに、お店での楽しみ方とテイクアウトの楽しみ方を私たちが選べるように大きく前進していけるのではないかと思いました。飲食店のみなさん、今回は本当におめでとうございます。これからも頑張りましょう。

トークセッション

トークセッションには3名が登壇し、それぞれの観点からテイクアウトグルメに関するエピソード、知見や思いを披露した。

テイクアウトグルメに対する消費者の意識

2019年刊行『行列のできるテイクアウト』の編集長を務めた、株式会社枻出版社の笹木靖司氏(以下、笹木氏)は消費者のテイクアウトに対する意識の変化や雑誌で取り扱ったテーマについて触れた。
元々テイクアウトはスイーツをイメージする人が多かったが、2019年には数々の有名店が食事系のテイクアウトを始めており、食への感度が高い一定層に需要があると感じ、食事に限定したテイクアウト特集を企画したエピソードを話した。また、蓋を開ける楽しみについても触れ、雑誌ではそれぞれのお店の包装状態や自宅でどのように召し上がってほしいかといったお店の工夫や想いが読者に伝わるよう、制作に取り組んだと話した。

テイクアウトを支える包材の進化

テイクアウトの必需品である包材の開発に携わる、伊藤忠商事株式会社の通自順也氏(以下、通自氏)は包材のニーズや進化について触れた。今年は包材のニーズが高まり、進化と変化があった年だと語り、実際に持参した容器を見せながら解説してくれた。テイクアウトは「美味しいまま届ける」がテーマ。料理が麺類の場合、麺が伸びてしまわないように麺とスープを分けられるようセパレートの容器が開発されたり、熱を逃がしにくくするために容器の素材も工夫していると話す。今日では容器メーカー各社が大手の外食チェーンと連携し、テイクアウトに特化した容器を開発するほか様々なタイプの容器の開発に取り組むなど、これまでテイクアウトにそぐわなかった料理も対応が可能になってきていると話した。

飲食店の工夫で、より良質なテイクアウトグルメへ

これまで2万件以上の飲食店に足を運び、幅広い食の情報の収集・発信に携わる、株式会社ぐるなびの松尾大氏(以下、松尾)は、テイクアウトの進化について触れた。これまでは飲食店を一日数件回ることが多かったが、今ではテイクアウトによっていろんなお店のメニューを一カ所に集めて料理を頂くようになった、と自身の経験談を話した。20年3~4月頃は飲食店も模索されていたような印象だが、この半年間で非常にブラッシュアップされ、テイクアウト料理の質が上がったと感じる、と飲食店の努力について語った。また、通自氏が触れた包材の進化も含めて、お店の料理を外に持ち運ぶというスタイルに理解が深まってきたのではないか、と話す。

今後のテイクアウトグルメへの展望

各登壇者にはセッションの締めくくりとして、今後のテイクアウトグルメについて展望を語っていただいた。
笹木氏:
利用者からすると「ちょっと良いもの」と、とっておきの料理を誰かに持っていくというマインドや、自分のためのご褒美としてテイクアウトグルメを利用する意識が芽生えたこと、これがすごく大きなことだと思う。また、お店の味を家で楽しめることはもちろん、これからはテイクアウト用に新しくメニューを考えるお店が増えてくるのではないかと思っており、お店のメニューも調理法や提供方法を含めてブラッシュアップが進んでいき、利用者の方もより楽しめるようになっていくのではないか。
通自氏:
テイクアウトグルメに注目が集まれば集まるほど、より便利でよりかっこいい容器が開発されていくだろうと思う。一方で、包材メーカーが開発された容器をどうやって飲食店のみなさんへ届けるかということが課題かと思う。飲食店が必要な容器を気軽に見つけ、購入できる流通の仕組みが必要になってくるのではないか。また環境面において今日では脱プラなど様々な問題意識があるなかで、テイクアウトに関しても新しい素材を使ったり、リサイクル資材を導入するなど、このような取り組みを検討するなかで更にテイクアウトグルメが市場として広がっていくのではないか。
松尾:
新しい生活様式が当たり前になってきているなかで、お客様が好きな時間、場所、好きなスタイルで料理を楽しんでいる。もちろん、そのお店でしか食べられないものや、そこでしか受けられないサービス、その場所でしか感じられない空気感は大事であるが、新しい生活様式に慣れたお客様に対して様々な提案をされていくであろうと思う。テイクアウト市場はさらに伸びていき、私たちでは想像がつかないような提案が、おそらくこれから出てくるのではないか。

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